interior / Gifu / 02.2104
岐阜県可児市にあるカフェの改修計画であ る。飲食店は営業形態によって独立した空 間を望まれることがあり、建主からも半個 室という要望が挙げられていた。
単純に壁で覆うように独立した部屋をつく ってしまうと全体に閉塞感が生まれてしま い、反対に壁が不十分であれば部屋として の機能から遠ざかってしまう。 そこで、壁と開口の関係性を設計することで大きなワンルームでありながらも、独立した空間が生まれるような壁の在り方を提案した。
壁と開口の比率や大きさ、腰壁の高さなど はモックアップや現場から、どこから独立した空間と感じ、どこまでを全体として感じるか慎重に検討しながら計画している。 また、壁以外の要素を家具として捉えるこ とで、大きなワンルームという空間性が損 なわれないよう配慮した。 人が垂れ壁、袖壁、腰壁によって見えない境界を感じるように、それらの集合によってつくられた一枚の壁とも言える。 壁の在り方から再考し、開くことと閉じることが共存することで、多様で豊かな空間が生まれたのではと感じている。
Building site : Gifu > map
Principal use : Cafe Dining
Structure : -
Total floor area : 99.2㎡
photograph : yh architects